■会社の合鍵を勝手に作ってしまう問題をどう防ぐか
会社の備品を勤務後に持ち出し
リサイクルショップで販売して
いた従業員が懲戒解雇された
という報道がありました。
被害額は1億を超える
すさまじい金額ですね。
備品をこれだけ持ち出すことが
できた原因は、
倉庫の合鍵を作っていた
ということです。
容易に複製が可能な鍵を使って
いると、こういった問題は
防ぎきることができません。
根本的な解決策を打つためには
相当のコストがかかることから、
中小零細企業にはなかなか万全の
対策を取れないケースも出てくる
でしょう。
就業規則に規定をして心のブレーキをかけさせる
会社に隠れて合鍵を作る
ことを、やってはいけない
ことと認識してもらい、
状況によっては、解雇もある
ということを全面的に打ち出し
ましょう。
残念ながらこれで解決には
至りませんが、多くの従業員に
心のブレーキをかけることが
できます。
今回の報道の事案のように会社の
備品を持ち出すというもののほか
・会社の車を合鍵で乗る
・休日に会社に出てきて不要な仕事をする
・私的なものを印刷する
合鍵を作ったことにより発生する
労務問題は根深いものがあります。
最終的には設備の検討を
根本的な解決をするには設備の
検討をすることが必要でしょう。
容易には合鍵を作ることが
できないものを導入したり
ICカードとの組み合わせ
にしたりと
いつ誰が開けたということが
わかるところまで整備すると
かなり改善がされるでしょう。
従業員を疑うことに嫌気を
感じてしまうかもしれませんが、
現実では報道の事案のような
事件が起きているため、
労使双方が問題の起こらない
快適な環境で仕事をすることを
目的として、
規制の方法を検討していくと
理解が得やすく、浸透もして
いきます。
お問い合わせ電話番号:052-414-5603(2018年6月21日掲載-493)
※ 写真はイメージです