■中小企業にも導入のススメ~ジョブ・リターン制度~
「人手不足」が社会問題と
なる中で、それに上乗せして
頭を悩ませる問題は、戦力と
なるまでの教育ですね。
中小企業においては、求人が
売り手市場になると条件の
良い就職先があれば転職を
するというケースが少なく
ありません。
一方で転職をした人たちが
すべて転職を成功と感じる
訳ではありません。
大きく分類すれば、
(1)転職して良かった
(2)転職しなければ良かった
のふたつに分かれます。
けれども、一度退職をした
会社に戻ることは、なかなか
できないものです。
大手企業では導入が珍しい
ことではなくなった
ジョブ・リターン制度ですが、
中小企業にて導入をしている
ケースは少ないのではないで
しょうか?
「戻ってくることができる
環境がある」ということを
知っているだけで、
優秀な従業員が戻ってくる
ということもあり得るのです。
ジョブ・リターン制度の要件に「転職」を検討
ジョブ・リターン制度において
戻ってくることができる対象者を
「結婚」「出産」「育児」「介護」
など一部の事情に限定している
ケースが多くあります。
一般的に従業員本人に責任がある
とは言えないという状況で
退職せざるを得なかった人を
対象としたいという思いはよく
わかります。
中小企業では、一部の事情に
限定をしてしまうと対象者が
ごくわずかとなり、制度の
効果は期待できません。
一度転職をした従業員をもう
雇用したくないという会社も
あるでしょうが、
「転職」を対象とすると幅が広がるため、
決断に勇気が必要かも
しれませんが、
優秀だった人材を再度獲得する
ためには、転職者も戻ってくる
ことができるようにしておくと
良いでしょう。
中には戻ってきてほしくない従業員もいる
中には「戻りたい」と
言われても戻ってほしく
ない従業員もいるはずです。
すべてを受け入れる制度に
してしまうとこういった
問題が防げないことから、
要件は細かく設定する
ことがポイントです。
退職する時に、自社には
ジョブ・リターン制度が
あるから、「良かったら
戻っておいで」と言われると
その気がなかったとしても
嬉しいと感じる人もいるようです。
制度があることで「転職を
しなければ良かった」と
いう人は戻りやすくなる
メリットもありますね。
働きやすい会社や柔軟な
会社に人材が集まる時代に
なっていきます。
会社のためと従業員のために
なる制度は、先手必勝で
導入をしていきましょう!
お問い合わせ電話番号:052-414-5603(2018年8月6日掲載-539)
※ 写真はイメージです