■働き方改革:残業を削減するだけだと従業員が離れていく理由
働き方改革により長時間労働の
削減が求められていく状況で
会社としては、残業の削減に
舵を切るしかないのですが、
単純に残業を減らすだけだと
従業員が「退職」という選択を
することがあります。
残業手当の削減ができた分に
ついては、賞与によって支給
するとか、
福利厚生にそのコストを使う
ことで、働く環境を良くする
という会社が新聞で紹介される
のは、
残業が削減できても従業員が
離れていかないようにし、
かつ新しい人材を確保する
ための戦略といえます。
手取り重視の従業員は必ず一定の割合でいる
従業員の中に一定の割合で
「結局手取りがいくらなのか?」を
重視する従業員は必ずいます。
置かれた環境は人それぞれですが、
・子どもが進学する
・結婚を考えている
・家の購入をした
・家族で旅行がしたい
・趣味の費用がこれだけ必要だ
各々にとって必要な給与を
得ることができる環境は
とても重要です。
働き方改革による残業の削減は
会社にとって取り組まなくては
ならないことです。
一方で
法令遵守だけしか見ていないと
落とし穴に落ちる
ことがあるので
働き方改革の効果が出てきたら
働いている従業員の環境だけ
ではなく待遇も含めて総合的に
快適か?の検証が必要です。
世間では働き方改革と言って
いるが、すべての従業員に
とって残業が少なくなった
ことや休日が増えたことが
幸せと直結するとは限りません。
残業が多くても、休日出勤が
あっても、自分の思いを実現
できる給与が確保できることを
重視している従業員もいるのです。
働き方を選択する制度は会社の魅力を高める
残業をしたい人やしたくない人
朝早くに出勤したい人や
通勤ラッシュが終わってから
出勤したい人
週3日働きたい人や週5日
働きたい人、副業をやりたい
人など働くことへの要望は
十人十色です。
それぞれの要望がなる中で
自分の選択した働き方が
できることが
会社の魅力を高めることに
つながります。
自分が選択したものであれば、
他の従業員との待遇差にも
納得しやすいでしょう。
選択の種類や就業規則の
作成に困ったときは
中部労務管理センターまで
ご相談ください。
お問い合わせ電話番号:052-414-5603(2018年8月22日掲載-555)
※ 写真はイメージです