■きつい仕事なら「ケア」と「気遣い」をしておかないと・・・
テーマパークの着ぐるみに
入って出演している従業員が
過酷な労働環境であるとして
提訴した事例が報道されました。
夢の国と言われていても、
多くの人のたぐいまれない
努力のもとに成り立っている
ことがわかりますね。
従業員が「憧れの仕事」と
コメントをしていることから、
採用の時には着ぐるみに
入ることは伝えられて
いるはずです。
多くの人は着ぐるみに入って
出演することは重労働と
捉えるでしょうから、
その仕事自体を業務内容と
することに問題はありません。
一方で会社は
最初から説明した業務だから
では済まされません。
重労働だからこそ
従業員の就業環境に配慮が
求められます。
会社はケアをしていたと
コメントしていますが、
結果として、災害が発生するとか
従業員が傷つくということでは
「配慮をしていた」と即座に
断定できる状態ではないですね。
「我慢しなさい」「あなたが弱い」の発言は慎重に
今回の事案で、上司が
「それくらい我慢しなきゃ」
「君は心が弱い」
と言ったことが報道されて
いますが、
特定の人だけで判断した
発言は、慎重に検討をして
伝えるようにしないと
責任は会社が負う
ため、暴走されるとその後の
対応に苦労することになります。
上司の独断と偏見で発言した
ことを処分の対象とすると
次のトラブルが発生ですね。
ハラスメントを指摘されないために
トラブルが発生し、蓋を開けたら
「ハラスメント」が絡んでいる
ことが多くなりました。
業務の際に、
体調管理だけでなく
就業環境が乱されるような
ことがないかも確認が必要
でしょう。
毎日の気遣いが労務トラブルの
防止につながります。
日々確認をしていれば、
ハラスメントも初動で
防ぐことができることも
あるのです。
お問い合わせ電話番号:052-414-5603(2018年9月3日掲載-567)
※ 写真はイメージです