■「労働基準監督署に相談するぞ」の返答に困ったときは「どうぞ」で良い
労働基準監督署に行くとあえて
会社に告げる従業員が増えて
いるようです。
どのような意図か?
それはそれぞれの
ケースなのでしょうが、
中には会社を脅すという意図の
従業員もいることでしょう。
時折、それを「モンスター」と
表現することが似つかわしい
こともあるかもしれません。
法令違反をしている状態を
会社が放置することはやっては
いけないことですが、
だからといって従業員の脅しに
おびえる必要はありません。
返答に困ったなら「どうぞ」で良い
「労働基準監督署に行くぞ」と
言ってきた状況になると
会社は何らかの改善対応を
することになります。
改善が必要になるのであれば、
労働基準監督署の指導に沿って
労働基準監督官に相談をしながら
改善をする選択肢もありです。
「労働基準監督署に相談する」と
従業員は言っているのだから、
労働基準監督署の指導に沿って
改善をしたのであれば、たとえ
従業員が思っていたことと
違う改善であっても
会社は労働基準監督署の指導に
沿って是正をしましたと胸を
張って言うことができるため
従業員もその結果を受け入れて
指摘をすることが確実に減る
ことにつながります。
「労働基準監督署に行くぞ」への
返答はいろいろな選択肢がある
のですが、
返答に迷うなら「どうぞ」で
良いのです。
どんな応対をしてもかなりの割合で労働基準監督署に相談をしている
「労働基準監督署に行くぞ」と
会社に言うことはそれなりの
強い思いがあるはずです。
「どうぞ」と言われれば
そのまま行くでしょうし、
「それだけは勘弁してください」と
言ったとしても行きます。
なぜなら
すでに労働基準監督署に出向いて
いたり、電話で相談をした後という
ことは多いためです。
労働基準監督署が会社に指導を
してくれる事項だということの
裏を取って強気な発言につながる
という流れですね。
ですから余計に返答に迷うなら
「どうぞ」で良いということに
つながる訳です。
従業員ともめ事にならないことが
一番であり、
そのために日頃の適切な
労務管理が大事なのですが、
トラブルとなった時には
従業員の言葉に右往左往せず、
冷静に深呼吸をして改善への
一歩を踏み出せば良いでしょう。
お問い合わせ電話番号:052-414-5603(2018年12月2日掲載-657)
※ 写真はイメージです