■算定基礎届に正しい金額を記載していない会社は今年こそ是正しましょう
匿名の電話で
「算定基礎届をこれまで残業代を
差し引いて記載していた」との
ご相談がありました。
標準報酬月額が低くなっていて
従業員から指摘があって
「何とかならないか?」という
ものでしたが、
「何ともならない」です。
これまで誤った金額で提出していた
ものを一部については訂正が出せるので
お勧めをしましたが、
非常に大きな負担が待ち構えて
いることになってしまいます。
社会保険料の会社負担が大きいことは
重々承知をしていますが、
ごまかしをする理由にはならないため、
すべての責任は会社が負うことに
なります。
標準報酬月額が低いということは給付も低くなるということ
いつこういう問題が発覚をしやすい
かというと、
「給付を受けることになったとき」です。
給付の金額が計算していたよりも
低いとなった時にその原因が
算定基礎届にあることが判明する
ことがあるわけです。
傷病手当金や出産手当金であれば
2年の遡及をして訂正をすれば
その給付自体に影響はありませんが、
年金の給付が低くなったとなると
一筋縄ではいかないことも
あるでしょう。
お電話をいただいた会社さんが
年金事務所に出向いて訂正を
されることを願うばかりですが、
正しく届出を出していると
胸をはって言えるように
しておきましょう。
お問い合わせ電話番号:052-414-5603(2019年7月9日掲載-876)
※ 写真はイメージです