■無邪気にやってしまう業務に関するSNSへの投稿~日頃から注意喚起を~
業務中の行動や情報をSNSに投稿し、炎上問題に発展し、報道されるようなこともありますが、これは氷山の一角であり、表にならない投稿問題というのは相当数あるものと思われます。
問題になった時に「なぜ投稿したのか?」という議論になっても「なぜ投稿してはいけなかったのか?」というまったく悪意のない投稿が問題になることもあるのですね。
それは、従業員が独断で投稿したものが話題となって褒められるケースも多くあるためということがあります。会社のアピールのために良かれと思って投稿したら、誰かに迷惑をかけるような結果となり、問題になってしまったというような例ですね。
【就業規則にSNSへの投稿に関する規定は必須の時代に】
SNSが有効な伝達手段のひとつであることは疑いようがありません。ただし、業種や会社の方針によってフル活用をした方がいい場合と、限定的な活用に留めておくべき場合とに分かれてきます。
どの程度利用するかにかかわらず、最低限のルールは就業規則に記載をしておかなくてはいけません。「まさか!?」という行動を誇らしげにSNSに投稿してしまう事例もあるわけですから野放しにはしておけないのですね。
就業規則に何も規定していないのにいざ問題が発生したら処分をしたいということは都合の良い話に聞こえてしまいます。どこの会社にも起こり得る問題ですから必須の記載事項として捉えておきましょう。
【日頃の注意喚起が何より重要】
とはいえ、就業規則に記載をしたからすべてが解決するようなことではありません。どこまでが投稿をして良くて、どこからが投稿をしてはいけないのか?や第三者に迷惑をかけるような写真を投稿しようとしていないかなど投稿前に検証をするぐらいでも良いと思います。
就業規則の規定には限界がありますから、普段のミーティングの中で議論をするとか、会社も日々内容をチェックして、投稿に関するルールを決めていくことが重要だと思います。
お問い合わせ電話番号:052-414-5603(2017年6月22日掲載-130)