■言われると困る「前の会社はそうだった」
言われると即座に反論することを一時的に躊躇させる言葉が「前の会社はそうだった」(裏の意図として、今の取扱い等は間違っているまたはより適切な取扱いがある)です。
【最初から白旗を上げる必要はない】
「前の会社はそうだった」が強気で何かしらの根拠があるのではないかと思わせるほどその別の会社が行っている方法が正しく思えてしまうのも無理はありません。
しかし、雑な表現となりますが、その言葉に簡単に屈してはならないと筆者は思っています。
「前の会社はそうだった」にはその前の会社の取り決め(行為)が、
[1]法令を根拠に実施しているもの
[2]会社独自のルールで実施しているもの
とが混在しているからです。
混在しているから冷静に分析をすることが重要です。最初から白旗を上げる必要はないのですね。
【指摘の方法や意図も十人十色】
指摘に至る行動や裏にもつ意図は様々です。なんとなく聞いていると疲れてしまうものが多いかもしれませんが、へこたれずに分析をしましょう。
「前の会社は──・・・」
★出張時の移動時間についても残業代が支払われていた
☆子供が生まれた時の特別休暇が3日あった
★入社後1年間は単独で業務をすることはなかった
☆給与を前借りできた
★課長にも残業代が支払われていた
☆半日単位の有給休暇が認められていた
★転勤に同意をしない場合は転勤しなくてもよかった
☆通勤手当は実費全額支給されていた
上記はほんの一例であり、色々なケースが想定されます。会社が反論することを一時的に躊躇するということは、便利な言葉と捉えることもできます。迷われた時はぜひご相談ください。
お問い合わせ電話番号:052-414-5603(2017年6月30日掲載-138)