■会社の研修が原因として労災認定がされるか

会社が実施した新入社員研修が原因で自殺をしてしまったとして遺族が提訴した事例が報道されています。

（出典：ＹＡＨＯＯ！ＪＡＰＡＮニュース：讀賣新聞）
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170808-00050069-yom-soci

【労働基準監督署は労災と認定している】

中央労働基準監督署は、新入社員研修により心理的負担があり、精神疾患を発症していたとして労災認定をしているとされています。外部に研修を委託するとしても、会社はどのような内容の研修を行うか確認をしておくと良いでしょう。事前に防止することができるかもしれないからです。

　損害賠償を認めるかなど裁判所の判断を待ちたいところですが、研修の委託先だけではなく会社も提訴されることがあることを認識しておきましょう。

【研修実施後には内容の検証を】

今回の事例では本人が残した記録などが労災認定のポイントになったようです。内容に問題があると会社が認識していたのかはわかりませんが、研修の内容について検証をすることが必要といえそうです。

その検証には、従業員に心理的な不可を負わせていないかという視点も入れておかなくてはいけないですね。

　
お問い合わせ電話番号：０５２－４１４－５６０３（2017年8月9日掲載-178）