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■肩に手を回す行為や手を握る行為はセクハラとなるか

上層部の男性に肩に手を回されたり、手を握られたとして部下の女性が体調不良となっている事例が報道されました。男性側は一部を認めているとされています。
 
(出典:YAHOO!JAPANニュース:毎日新聞)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171103-00000055-mai-soci
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【身体的な接触はセクハラとなり得る】

被害者の主張と加害者の主張が相反するものであれば、最終的にセクハラがあったかどうかは裁判所が判断します。セクハラ問題が発生した時に加害者が「スキンシップのつもりだった」「冗談のつもりで触った」というようなことがありますが、無意味な言い訳ですね。
 
 
 会社として無意味な言い訳を聞き取りをした証拠として残しておくことは必要ですが、明らかに加害者の行き過ぎた行為だったのであれば、取り上げる必要もないでしょう。
 
 

【なぜか許されているとか慕われていると思っている加害者】

今回の事例がそうであるということではありませんが、セクハラ問題が起きた時の加害者の主張の中に「それくらいいいだろう」とか「自分のことを慕っていると思っていた」など許されることを前提とした考えがあるときがあります。
 
 
 人はあなたが思っているほどあなたのことを慕っていないと考えておくくらいでちょうどいいのかもしれません。
 
 
 部下が上司を尊敬している例も世間にはたくさんあると思います。だからといって自身がその好事例に該当していると考えるのではなく、むしろ上司と部下という関係であるとするならば部下が何も言っていないときは一定程度嫌われていると考えておくくらいで考えておくとセクハラ防止に一役かうでしょう。
 
 

【本当にその行為は必要ですか?】

業務を含めた組織としての活動等を行う上で、「女性の肩に手を回す必要はありますか?」「手を握る必要はありますか?」
 
 
 自問自答をすれば多くの方は「NO」の答えを導きだすことができるでしょう。起きてから事の重大さに気づいても遅いことを常に忘れないようにしましょう。
 
 

お問い合わせ電話番号:052-414-5603(2017年11月4日掲載-265)
 
※ イラストはイメージです