■採用活動も変化して親が介在する時代に!?果たして効果は・・・
新卒を獲得するために親を入社式に招く
など「親対策が必要と考える企業は約6割」
という報道がありました。
新卒採用の時期となり、入社手続きの関係で
慌ただしくなるのですが、毎年必ず1週間を
経過したあたりから「新入社員が退職」という
連絡や相談をいただきます。
多くのケースは
「自分には合わない会社だと思った」
という漠然としたダメ出しを理由とした
退職ですが、これを「最近の若い子は・・・」
とひとくくりにしているといつまでも
改善には至りません。
親を巻き込むことは一定の効果あり
たくさんの採用に関するお客様の声を聞いていると
「親にも相談します」
「親と相談をしてからお返事しても良いですか?」
という発言が出るようで、親の考えが入社の決定に
影響を与えることは、はっきりしているようです。
退職についても、「親に辞めなさい」と言われました
という理由も実際に少なくないということからも
退職の決定にも親の影響があることがわかります。
よって親が「この会社に入社したらどうか?」とか
「もう少し続けてみたらどうか?」と言うならば
それに従うこともあるはずなので一定の効果はある
と言えます。
一方で本人の心境とは裏腹に親の意思で決めた
入社や退職の踏みとどまりが、
良いパフォーマンスを生むかと言えばこれは別問題
なので親を巻き込むことが必ず良い効果を生むという
ことではないことを意識しておかなくてはいけません。
新卒の決め手として急上昇している「休日数」「残業時間数」
親を巻き込む前に工夫をしたいことは本人に
「何があってもこの会社に入社したい」
「この会社でずっと働いていたい」
と思ってもらうことです。
人間の心理として「隣の芝は青く見える」ということが
ありますから、逆流の中でいかに「自分の芝は青い」と
認識してもらうかが重要です。
最近の新入社員に「入社に際してどこを重視するか?」
という質問において急上昇をしているのは
休日数と残業時間数です。
1日の労働時間が8時間であれば、制度の利用や
休日の組み方によりますが、最低でも年間104日
の休日が必要となります。
そこで「我が社は105日です」と言っていても
隣の芝が青く見えてしまいます。
新入社員の決め手にメスを入れることもひとつの
手法です。
より良いのは「この会社でしかできない」ことを認識してもらう
求人をする際や面接をする際に、この会社で
働くメリットをどれだけ強いものとして認識
してもらうかが非常に重要です。
新入社員がこの会社に入ることが自分にとって
大きなメリットがあると感じてくれれば、親や
休日数や残業時間数などほとんど影響を及ぼす
ことはありません。
中部労務管理センターでは、社会保険労務士というツールを使って
「お客様が求人をしなくても応募がある会社をひとつでも多く作りたい」
ということを面接で語るようにしています。
内定を出しても断られることもあるので
自分への落とし込みがまだまだと反省していますが、
それに共感をして入ってくれた職員もいます。
休日数や労働時間の整備に加えて、なぜこの会社に
くると良いのかが強化できると新卒採用が優位に
進められます。
(出典:YAHOO!JAPANニュース:京都新聞)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180407-00000003-kyt-bus_all
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