■退職する従業員は会社の弱みを顕在化する貴重な意見を持っている
従業員が定着しないという
悩みは多くの中小零細企業が
抱えています。
人材の流動は一定数はあっても
良いと筆者は考えていて、
誰も退職せず、新しい人材が
入ってこないという状況に
なると
これはゆるやかに退化をして
いくことがあり、必ずしも
良いことだけではありません。
それでも多くの従業員が
数年で退職をしていくという
ことは会社に何らかの問題が
あることを示しており、
そういった会社に限って、
退職する従業員に何も聞いて
いないことが多いのです。
直感的に耳の痛い話が出てくる
ことが分かっているからかも
しれません。
会社の弱みを顕在化する貴重な意見が出てくる
継続的に退職者から意見を
聞いていくと
会社の弱みを顕在化する
貴重な意見が出てきます。
退職者とてわざわざ後を濁す
ようなことはしたくない方が
多いため、
社長がちゃんと目的を示して
頭を下げて意見をもらうくらいの
気概で取り組まないと
貴重な意見が出てくることは
ありません。ありがちな意見が
出るまでで終わってしまいます。
退職した従業員から意見を聞く
など自身のプライドが許さない
と思っている場合は、
他の変化ができる事項を模索
しましょう。
効果がある手法であっても
姿勢が適切ではないので
効果が出ません。
その意見がすべて正しい訳ではない
退職者から出る意見のすべてが
正しいということでは
ありません。
中には誤解が招いた退職もある
からです。
それでも意見をひとつひとつ
丁寧に紐解いていくと
同じ事を感じている従業員がいる
会社の弱みが見えてくるようになります。
これを解消していかないと
いつまでも入社・退職が
続いていきます。
退所者の意見は生きた教科書と
なり得ると考えましょう。
お問い合わせ電話番号:052-414-5603(2019年1月14日掲載-700)
※ 写真はイメージです