■転勤により労働基準監督署の担当が変わったときの調査はどうなるか
4月に入り新入社員さんが緊張した面持ちで歩いている姿を見ると気が引き締まりますね。労働基準監督署や公共職業安定所でも人事異動があり、顔ぶれがガラッと変わります。
是正報告する際に、いろいろな意見交換をしたり追加で指導を受けたりと、頑固な担当者だなぁと思っていた人もいなくなるとなんとなく寂しい気持ちになったり、対応方法について一定の評価をしてもらっていたことが後からわかったりして少しうれしかったりと春はこういう小ネタがある時期です。
さて本日は、転勤により労働基準監督署の担当者が異動になってしまって、まだ調査対応が途中という場合にどのようになっていくのかというテーマです。
【調査は次の担当者に引き継がれて継続される】
調査が転勤による異動のために、不完全なまま終了するということはありません。次に赴任してくる担当者に引継ぎがされます。
新任担当者も前任担当者が作成した書面や調査の進捗状況を読み込んだ上で対応をしますので多くのケースはそれほど支障なく進んでいきます。
前任担当者が転勤による異動となった場合は、新任の担当者が出てきてくれるはずですが、不在や他の案件の応対中というような場合は、誰が新しい担当者か把握をしておきましょう。
【引継ぎの書面では細かいことが伝わらない場合がある】
新任担当者が前任担当者の引継ぎをしているとはいえ、かなりの案件を短時間で完璧に把握をするということは難しいと考えることが自然です。
書面となっているものは残っているので目を通してくれているはずですが、口頭でどのようなやりとりをしていたか?とかこちらの問い合わせにどこまで答えたかというような細かいことは引継ぎとして伝わっていないことがあります。
よって新任担当者に知っておいてほしいことは積極的に開示していくことが重要です。その後の是正報告対応にも良い効果を与えることもあります。
【担当者が変更となることは得か損か】
よく聞かれる事項ですが、損得で考えたことがないのでわかりません。人間と人間のことなので相性とかはあるのでしょうが・・・。
結論として得でも損でも新任担当者と進めていくしかないからです。
あえて言うのであれば良くも悪くも担当者の変更によって風向きが変わることはあります。
【担当者が変わった場合に何をするか】
担当者が変わったのであれば、現状把握をしてもらうために時間を取ってもらえるようであれば、話をしにいくことも良いでしょう。
調査の内容や進捗状況によるので、とにかく行けば良いという類のものではありません。
どういう動きを取った方が良いかわからないときは当事務所までご相談ください。
中部労務管理センターでは、是正勧告の内容や是正報告の進捗状況をお聞きした上で適切な対応手順をアドバイスします。
お問い合わせ電話番号:052-414-5603(2017年4月3日掲載-50)