■長時間労働の抑制・過重労働による健康障害防止のための自主点検表~労働時間の適正な把握に関する質問にどう対応するか~
昨日の労務管理ポケットメモに引き続き「長時間労働の抑制・過重労働による健康障害防止のための自主点検表」の中に設定されている質問についてです。
(昨日の労務管理ポケットメモ:http://chuburoumu.com/archives/1815)
自主点検表の中で「労働時間の管理」に関する項目が設けられているものがありますが、労働基準監督署が積極的に周知し、これに基づく改善を促しているものが「労働時間の適正な把握のために使用者が講ずべき措置に関するガイドライン」です。
【質問は核心に迫るもの】
言葉の表現はよくありませんが、労働時間の適正な把握というのはできているかできていないかなので踏絵のような質問で答えに悩んでしまうことがあるでしょう。
労働基準監督署も積極的に指導をしている項目であり、だからこそできていない会社も多いということではありますが、自主点検表が配布されたことをきっかけとして改善を検討すると良いでしょう。
今後の働き方改革により労働時間の適正な管理は最重要事項のひとつと言えますからこれには対応をしていかざるを得ません。発想を変えて労働時間管理を適正にすることで人材確保の優位性を取ることも選択肢とするべきだと思います。
【タイムカードが労働基準監督署にはウケが良い】
労働基準監督署の調査を見ているとやはりタイムカードが信頼性が高い(労働基準監督署が適正な時間管理をしていると判断する)のだということを感じさせられます。タイムカードはタイムカードなりの課題やトラブルがあるのですが、そこには特別な事情がない限りは触れないのですね。
タイムカードもしくはこれに類するものでないとするならば、相当な覚悟を持って労働時間の適正な管理に努めないと労働基準監督署からの指導を受けることになってしまいます。
お問い合わせ電話番号:052-414-5603(2017年11月7日掲載-268)
※ イラストはイメージです