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■退職の意思がメールで届いた場合はどうするか

連休後というのは労務トラブルが多くなると思っているのは筆者だけでしょうか??連休の間に仕事について考える時間があるからかもしれないですね。
 
 最近は、退職の意思表示がメールやライン・フェイスブックなどのSNSで送られてくるということが珍しいことではなくなってきました。
 

【労働基準法で手法などが定められている訳ではない】

従業員が退職をしたいと思った時に、その意思表示を書面でしなければならないとか、書面を出していないから退職ができないということはありません。
 
 定められていないからこそいろいろな手法でその意思表示がされたり、まったくされないというようなこともあるのですね。
 

【原則は「書面」により確認を】

特に定めがないからどのようなものでも受け入れるということは避けましょう。会社としては、退職に関する規定の中でひとつの例ですが、「退職する○日前までに事由の記載および直筆による署名および捺印をした書面を提出しなければならない」というようにしておくこともひとつの方法です。
 
でも現実は守ってもらえないという状況が出てきます。
 
 就業規則に定めた手続きをしていないことは、違反ではあるもののそれだから退職ができないというものではありません。しかし、書面で確認するというスタンスは維持しておくべきです。
 

【メールで「退職します」と届いたときはどうするか】

メールで「退職します」と送信がされてきた場合、これをそのまま受理して終わりにするということはやめておきましょう。
 
本人のアドレスであっても本人が送ったとは断定できないためです。
 
 メールで送られてきた時には、実際にそのメールの文章を印刷して、本人に確認をすることが良いでしょう。このような状況になるともう出勤はしてこないというケースもたくさんあります。出勤をしてこないのであれば、本人に連絡をして自宅まで確認のために出向くことも選択肢のひとつとして検討をしてください。
 
 言った・言わない、自分が送っていないというようなトラブルを避けるためにも本人への確認を怠らないようにしましょう。
 

お問い合わせ電話番号:052-414-5603(2017年5月9日掲載-86)