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■過労で労災認定がされたときに会社はそれ以上の責任を負うか

過労による労災の認定を受けた従業員が、会社に対して労災の補償とは別のものとして損害賠償訴訟をした事案について報道がされました。
 
(出典:YAHOO!JAPANニュース:産経新聞)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170519-00000106-san-soci 
 

【労災が認定されたことですべての責任を負ったことにはならない】

今回の事案が示している通り、労災の認定がされたことで会社のすべての責任が果たされたことにはなりません。今回の事案は、会社が過酷労働に対する方策をとらなかったということに対する安全配慮義務違反を主張しています。
 
 結論は今後の裁判に注目ということになりますが、従業員側の情報がすべて正しいとするのであれば、何らかの責任が問われるものと思われます。
 

【休憩時間の取り扱いについて再度チェックを】

今回の事案でも指摘がされているように労働基準法を満たした休憩を与えているからまったく問題が起こらないということではありません。
 
 業務が過酷なものであるとするならば、適切な休憩時間の確保が必要なので従業員から聞き取りを実施したり、適切な休憩時間を確保しているか検証しておく必要があります。
 
 休憩時間が休憩時間になっていないということもよく問題なる事項です。交代制など確保の手法も検討していきましょう。
 

お問い合わせ電話番号:052-414-5603(2017年5月21日掲載-98)