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■社会保険の加入をするかしないか選択ができるか

年金事務所の調査会場で漏れ聞こえてくる声の中に「従業員が社会保険に入りたくないと言っているから入れてないんだけど・・・」というよくある話をストレートにぶつけているものがありました。
 
 何の悪意もなく率直に言われてしまった年金事務所の担当者も対応に苦慮したのではないかと思ってしまいました。
 

【社会保険は「加入しなければならない」か「加入できない」の二択】

社会保険は加入の基準が定められていて、その基準を満たした場合は加入をしなければならないこととなり、その基準を満たさない場合は、加入することができないことになります。
 
 基本的には従業員が加入するかしないかを選択することはないのです。本人が入りたくないと言ったとしても基準を満たしているのであれば加入をさせなくてはいけないのですね。
 

【だから加入をしなければならない働き方にするか加入ができない働き方にするかを選択する】

よって選択をしたいのであれば、雇用契約を締結する段階で、社会保険に加入したいのであれば加入をしなければならない働き方を、社会保険に加入をしたくないのであれば加入することができない働き方を選択することが重要です。
 
 規模が大きい事業所に対する社会保険の適用拡大が始まっていますので中小企業に対しても厳格な調査が行われることが想定されます。調査の通知書がきた段階で焦っても対応のしようがありませんので社会保険の適用は日頃から注意しておきましょう。
 

お問い合わせ電話番号:052-414-5603(2017年7月13日掲載-151)