■厚生労働省が平成28年4月から平成29年3月までの監督指導結果を公表~監督指導事例より学ぶその1~
厚生労働省が平成28年4月から平成29年3月までの監督指導結果を公表しました。対象をしぼって実施したものが23,915事業場となっています。この対象はこれからも継続していくものと思われます。
(厚生労働省ホームページ)
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000172536.html
【対象は月80時間を超える時間外・休日労働が行われた疑いのある事業場や、長時間労働による過労死等に関する労災請求があった事業場】
労災請求があった数が伸びているとはいえ実施された事業場の多くは、月80時間を超える時間外・休日労働が行われた疑いのある事業場という要件に該当をして監督指導の対象になっているようです。
多くの企業が違法な時間外労働をしており、過労死ラインを超える残業をしていた事業場の割合もかなり多くなっています。対象をはっきり絞っていることがよくわかる結果になっていますね。
【過重労働による健康障害防止のための指導状況】
労働基準監督署の調査にて、長時間労働の実績がある場合には、過重労働による健康障害防止のために指導票による指導を行うことは珍しいことではなく、公表しているデータからもほとんどの事業場が何らかの指導を受けているものと考えられます。
労働基準監督署が指導を行う上で明示する時間外労働の時間数は、月80時間以内と月45時間以内であり、最終的には多くとも月45時間以内にしていきたいという考えがあることがわかります。
労働基準監督署の指導に対してどう対応をしていくか、一時的な改善では今後の働き方改革に伴う法令に沿うことができない可能性もあり、原因は多くの会社が掴んでいるでしょうから継続的な改善ができるよう今から積極的に取り組みをしていきましょう。
お問い合わせ電話番号:052-414-5603(2017年7月27日掲載-165)
【本日のブログに関するリーフレットや参照ページなど】
(労務管理資料お問い合わせ番号:00058:厚生労働省)
平成28年4月から平成29年3月までに実施した監督指導結果(平成29年7月26日公表)
http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11202000-Roudoukijunkyoku-Kantokuka/betten1.pdf
(労務管理資料お問い合わせ番号:00059:厚生労働省)
監督指導事例
http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11202000-Roudoukijunkyoku-Kantokuka/betten2.pdf
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