■労働基準監督署は内部告発があれば調査を行うか
労働基準監督署が是正勧告をした事業所について、内部告発があったことにより行われた事案であることが報道されています。
(出典:YAHOO!JAPANニュース:神戸新聞NEXT)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170730-00000002-kobenext-l28
【労働基準監督署は内部告発により動くことはある】
今回の事例がまさに語っているように労働基準監督署は内部告発があると調査を実施することがあります。
しかし、調査をするにおいても労働者の立場を考えなくてはいけない状況の時もあるため、内部告発=即調査という図式ではないと筆者は捉えています。調査が内部告発により行われているのかどうか気を揉んでも仕方がありませんので、会社の考えは会社の考えとしてしっかり主張し、誠実に対応をしましょう。
調査のきっかけが内部告発であれば、実態の情報はほぼ労働基準監督署が把握をしている状態で調査が行われますので、会社としてはどのような労務管理をしていたか、どのような考えで運用をしていたかなど監督官の調査に沿って主張をしていくことになるでしょう。
【事業所の是正に関する対応を労働基準監督署は見ている】
今回の事例において、会社は労働時間について調査をし、労働基準監督署に報告をすることが報道されていますが、会社の労働時間に関する調査への姿勢や踏み込む度合いなど是正に関する対応を見ています。
是正報告は、会社が調査で捉えた真実をありのまま報告することが重要です。ひょっとすると内部告発により労働基準監督署が把握している情報とズレが生じることもあるかもしれませんが、この段階においても会社の考えをしっかり話して、労働基準監督署の話もしっかり聞いた上で是正の対応をしていくことも選択肢のひとつです。
お問い合わせ電話番号:052-414-5603(2017年8月2日掲載-171)