■労働基準監督官が前回と違うニュアンスで指導をしてくることがあるか
労働基準監督署の調査を受けて、指導をされた内容が前とニュアンスが違うということはあり得ます。同じ事業所が同じ管轄の労働基準監督署の別の労働基準監督官に数年前とは何となくニュアンスが違う指導を受けたとか、異なる事業所が異なる労働基準監督署の調査を受け、同じ労務管理をしているのに指導のニュアンスが違うという場合ですね。
【すべての労働基準監督署が同じ目線ではない】
労働基準監督官とて人間ですから全国の労働基準監督官がすべて一律で同じ指導とはならないことは想定をしておきましょう。根拠の法律は同じですからまったく違うということはないと思いますが、「何かニュアンスが違うなぁ??」ということを感じることはあるかもしれません。
数年前の調査とは違うということは、その場で議論をしていてもあまり意味がありません。変わりゆく社会情勢によって労働基準監督署が調査の重要ポイントとして掲げる内容は異なります。
調査を受けた時点の状況が法令違反であればその点はまず受け入れるようにしましょう。「他の事業所では指摘をされていない」という説明は何の意味もありません。
【あまりに違うときは双方の労働基準監督官に確認をする】
同じ事業所が同じ管轄の労働基準監督署の調査を受ける場合は、労働基準監督官が異なる人であっても過去の指導状況などを確認している場合が多いことからそれほどずれることはないでしょう。
異なる事業所が異なる労働基準監督署の調査を受けた時の方が「この指導のニュアンスの違いをどうしよう」ということが起こる確率が高いと言えます。
こうなってくると会社の労務管理の方向性を整理できない場合もありますから、双方の労働基準監督官に確認をすることが良いでしょう。
ただし確認の方法などはよく考えて行うようにしましょう。
このようなことでお困りの場合は、中部労務管理センターまでご相談ください!
お問い合わせ電話番号:052-414-5603(2017年8月15日掲載-184)