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■日給(日当)に残業代を含む場合はどうするべきか

1日働いていくらの給料という日給制(日当制)の支払いにおいて、労働時間がまちまちの場合があります。
 
 8時間働いても10時間働いても1日12,000円という給料は問題がないのか、ある日のハローワークで求人をしようとしている会社が担当者と議論をしていました。
 

【いくらが基本給でいくらが残業代か計算方法を含めて書面で明示する】

どのような雇用契約がされているかがポイントになります。支払う日給のいくらが基本給でいくらが残業代なのか、その残業代が何時間分に相当するものでその計算方法はどのように行っているかまで雇用契約書などの書面にて明示をしましょう。
 
 そして、従業員が「聞いていない」というようなことがないよう明示した書面を確認した後で雇用契約書にサインをもらっておきましょう。従業員に渡す給与明細についても雇用契約書に準じて基本給と残業代を分けておくことも重要です。
 
 ハローワークで求人をする際に、残業が込みの日給額であるにもかかわらず、残業が込みであることが表示されていないというトラブルもあるようです。誤解を招く求人は、会社の信頼を落としかねないことから細心の注意を払いましょう。
 

【準備の時間も労働時間ではないか検討を】

現場にいく前にトラックに荷物を積むとか、材料をホームセンターに買いに行くとか、業務で使う器具を始業時間前に準備するとか、準備段階の作業が労働時間になるかどうか検討をしておく必要があります。
 
 準備は仕事ではないと決めつけるのではなく、労働時間となるものは労働時間として契約内容を考えることが良いでしょう。
 
 「今まではそんなことをいう従業員はいなかった」というのはたまたまそうだっただけということもあるのです。
 

お問い合わせ電話番号:052-414-5603(2017年8月20日掲載-189)