■労働基準法違反で逮捕されることがあるか
労働基準法違反で書類送検という報道が相次ぐ中で、沖縄労働局が労働基準法違反で逮捕をした事例が公表されました。
(出典:YAHOO!JAPANニュース:琉球新報)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170823-00000003-ryu-oki
【逮捕に踏み切った要因とは?】
労働基準法違反で逮捕というケースは、比較的少ないのですが、それだけに逮捕に踏み切った要因もある程度はっきりしていて下記のものが示されています。
・被害を受けた労働者の数が多いこと
・未払いの金額が大きいこと
・複数回の指導をしたものの改善されなかったこと
特に指導に対する改善がなかったことが労働局に逮捕という結論を出させたと筆者は考えています。労働基準監督署の調査や指導は無視することは危険です。
何を指摘されるかわからない恐さはあるかもしれませんが、無視をしてしまうと労働局や労働基準監督署は放置する訳にはいかないので次の行動を起こしてしまうのですね。
【増える労働基準監督官】
労働基準監督官の不足が指摘されている中で政府は増員する方針を示しています。今後の調査が強化されることは確実と言えそうです。
そもそも労働基準法に違反をしていなければ、調査が強化されようが関係ありません。違反をしているのに放置をしていると今回の事例のようなリスクを負うことになるのですね。日頃から労務管理の改善を続けていくことがお勧めです。
お問い合わせ電話番号:052-414-5603(2017年8月23日掲載-192)