■労働局は建設工事を行う使用者などにどんな要請をしたいと考えているか.
昨今の報道や都道府県労働局が公表をする事例において、建設業に対する指導監督が強化されていることがうかがえます。群馬労働局が建設工事共同企業体などに要請をした内容が公表されています。
【労働時間管理・長時間労働関係の要請が5つ、安全衛生関係が2つ】
違法な長時間労働がないことや長時間労働の抑制に努めることなど最近のトピックになっていることに加えて、労働者の労働日ごとの始業・終業時刻を確認し、適正に記録するなど労働時間管理の徹底を図ることも要請の中に入っています。
単純に今日は「出勤」明日は「有給休暇」明後日は「公休日」という記録だけにしないでほしいという思いがあるのですね。
【要請する事項は労働基準監督署が指導監督をする事項と捉えよう】
労働局が要請をする事項は、行政が望んでいる事項なんだと考えるだけでなく、労働基準監督署が調査を実施した時に確認を、指導を行う事項と捉えておくと良いでしょう。
これらの事項を怠っていて、過重労働による災害があった時には使用者の責任は非常に大きなものとなります。見方によっては、要請をすることで事前に対策を打って悲劇が起こらないようにしてほしいという思いもあるのでしょう。
一方で言うことは簡単でも労働時間の適正な管理は骨が折れる事項です。これに加えて時間外労働に対する適正な単価で適正な時間分が支払われているかというところまでいくとさらに負荷が高くなります。
労働時間の管理はこれからますます厳格なものが求められることになっていくでしょう。どうすることで適正と判断されるのかを知ることから始めていきましょう!適切に労働時間管理ができる会社が選ばれる時代に突入していきます。
お問い合わせ電話番号:052-414-5603(2017年8月25日掲載-194)
【本日のブログに関するリーフレットや参照ページなど】
(労務管理資料お問い合わせ番号:00064:群馬労働局)
清水・鉄建・IHI異工種建設工事共同企業体及び八ッ場ダム建設工事安全協議会に対し、労働時間管理等の徹底を要請しました
http://gunma-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/library/gunma-roudoukyoku/happyou/2017/happyou290810-1.pdf
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