■パート・アルバイトに有給休暇を与えないと労働基準監督署はどうするか
労働基準監督署に行った際にヒートアップをしている相談者がいて何を相談しているかがわかってしまうときがあります。「パートには有給休暇を与えていない」と言われたという相談をしている方がいました。
【明らかな労働基準法違反であり労働基準監督署は指導を行う】
相談者に有給休暇が付与される状態なのか、どのような状況で拒否をされたのかなど詳しい事情はわかりませんが、労働基準法の要件を満たしているにもかかわらず有給休暇の申請ができないことは明らかな労働基準法違反であり、労働基準監督署は事業所に対して指導をします。
指導の内容は有給休暇の申請を容易に行うことができるような管理方法を求められる場合もあるのでこのような指導を受けた場合は、是正報告をする前により深い検討をすることが必要です。
【有給休暇の申請を推奨していくことは従業員にとって快適な環境となる】
今回の相談者の会社とは真逆の発想で、有給休暇をすべて消化してもらうことで快適な就業環境ということを感じてもらい、優秀な人材の確保に努めている例もあります。
会社が有給休暇の申請を推奨するくらいの姿勢になるとむしろ従業員が会社の事業の運営に支障がありそうな時は配慮してくれるようになるなど会社にとっても良い効果をもらたすこともあるようです。
有給休暇の消化や従業員が快適な環境と感じる休暇制度などを積極的にアピールする時代が到来します。就業環境が良いという噂が広がるくらいの構築を目指していきましょう。
お問い合わせ電話番号:052-414-5603(2017年8月31日掲載-200)