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■「ずうずうしい」「ずるい」という発言はマタハラとなるか

沖縄労働局が公表したマタハラ関連の相談に関する事例の報道がありました。防止措置が義務づけられて間もないこともあるためか代表例のようなハラスメントが行われているものがあることがわかります。
 
 
(出典:YAHOO!JAPANニュース:沖縄タイムス)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170906-00138459-okinawat-oki
 
 

【マタハラとは】

労働者が妊娠・出産したこと、育児休業等の制度を利用したことなどについて、一緒に働く従業員や経営者などからの言動により精神的な苦痛や肉体的な苦痛を受けたり、継続して職場で働くことを解雇や雇い止めや退職の強要などにより不利益を与えたり、職場に居ることに重圧を感じるような就業環境を害する行為などをいいます。
 
 
 妊娠を理由に解雇や雇い止めをほのめかすというのは代表例として挙げられる行為であり、事業主にも責任があることから放置をしておくわけにはいきません。
 
 

【「ずうずうしい」や「ずるい」という発言もマタハラとなる場合も】

例えば妊娠をしたことに対して「ずうずうしい」という発言をしたのであれば言われた側の心情を考えれば精神的な苦痛を与えていることは容易に想像ができます。
 
 
 「ずるい」という言葉は、マタハラの入口となりやすいもので、妊娠や出産をした従業員がいることで自身に何らかの仕事が移ってきた方がつい言ってしまいがちな発言です。
 
 
 仕事が大変になってしまったストレスというのは当然あることですからその言葉も理解ができないものではありません。そして「ずるい」という言葉は言われてしまうとじわじわと苦痛を与えるものになっていくことがあります。
 
 
 負担をかけて申し訳ないという気持ちがあるとその「ずるい」がいつまでも心の重荷として残ってしまうのですね。自身を中心とした視点で見るのではなく、少子高齢化という社会問題を抱えた日本のことを考えた視点で見て理解が深まっていくと良いと筆者は考えています。
 
 
 そしてマタハラの壁に当たった時に、心に置いておかなくてはいけないことは、自身の人生の選択や何らかの事情で妊娠・出産をしていなかったり、子供を授かっていなかったり、育児休業等を取得できなかったりする従業員もいるということです。
 
 
 配慮をしなくてはいけない従業員が一方だけではない場合がありますのでご注意ください。
 
 
お問い合わせ電話番号:052-414-5603(2017年9月6日掲載-206)
 
 

【本日のブログに関するリーフレットや参照ページなど】

(労務管理資料お問い合わせ番号:00067:岐阜労働局)
マタハラ未然防止チェックリスト
http://gifu-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/var/rev0/0112/9297/201579142010.xlsx
 
※資料等のリンクはブログ投稿時点でリンクをしていたものです。リンク先が変更した場合など見ることができなくなることがございますのでご了承ください。