■給与を支払わないと逮捕されることがあるか
給与を支払っていなかった事業主が逮捕され、書類送検された事例が報道されました。賃金不払いに対して、各労働基準監督署が厳しい対応をしていますが、今回の事例も労働基準監督署の姿勢の表れと言えるでしょう。
(出典:YAHOO!JAPANニュース:京都新聞)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170908-00000029-kyt-l25
【経営不振ということは通用しない】
逮捕された事業主は、経営不振のため給与を支払うことができなかったようですが、給与の未払いや残業の未払いにおいて同様の言い訳をしてしまう事業主がいますが、経営不振だから払えなかったは労働基準監督署には通用しません。
経営不振であるにもかかわらず、歯をくいしばって資金繰りをし、法令違反とならないように給与を支払っている事業主もいるのですね。
【労働基準監督署の出頭要請に応じないことも逮捕の要因】
今回の事例では、労働基準監督署が事業主の出頭要請をしたにもかかわらず応じなかったことから労働基準監督署が逮捕に踏み切ったものと考えられます。
書類送検や逮捕の前には、労働基準監督署からの是正勧告や出頭要請があるはずで無視や拒否、不誠実な応対や虚偽の報告などをすると労働基準監督署もより厳しい対応をとることを肝に銘じておきましょう。
【指導を受けた事項は確実に是正をしていくことがコツ】
指導をされた翌日に指導をしたすべての項目が完全に是正されるとは労働基準監督署も考えていません(一般的に即時に対応ができると考えられるものについては即時の指導がされます)。
確実に是正に向けて進んでいると労働基準監督署に判断をしてもらえるように真剣に検討し、誠実に実行していけば良いのです。コツがわからないときは中部労務管理センターにご相談ください!
お問い合わせ電話番号:052-414-5603(2017年9月10日掲載-210)