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■従業員のミスによる損害賠償を一方的に給与から控除できるか

従業員のミスにより会社に損害が生じることもあるでしょう。単純にミスと表現をしても懸命に仕事をして結果としてミスになってしまうものや横着をしたり、ちょっとした確認を怠ったことによるミスもあり様々だと思います。
 
 

【ミスによる損害の責任は会社も負う】

過去に裁判で争われた事例を見ても従業員のミスによる損害は会社も負うと判断されているものが圧倒的に多く、割合も会社が負う割合が高くなっている判断が多くなっています。
 
 
 従業員のミスによる損害の責任を従業員がすべて負うということは、裁判になった時には認められない可能性が高いと認識をしておきましょう。
 
 

【給与からの一方的な控除は不可】

給与からミスによる損害を会社が一方的に控除することはしてはいけないこととなっています。賃金の全額払いの原則に抵触してしまうためです。
 
 
 労使協定があれば賃金の全額払いの原則の問題は発生しませんが、協定書があれば、一方的に会社が決定した損害額を控除できる訳ではないので注意が必要です。
 
 
 お互いに感情的になりやすい事項なので冷静な対応を心がけましょう。感情的になってしまった対応は、より問題を複雑化させてしまいます。
 

お問い合わせ電話番号:052-414-5603(2017年9月23日掲載-223)