■仕事(長時間労働)が原因で従業員がうつ病になってしまうと多額の解決金による和解となることも
長時間労働が原因でうつ病になったとして、従業員が使用者を相手に提訴し、和解となった事例が公表されました。
長時間労働が原因で精神的な疾病となる事例が増加していますが、使用者も動きを取ることができないまま放置状態となってしまい、事が複雑化してしまうことも少なくないでしょう。
(出典:YAHOO!JAPANニュース:毎日新聞)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171108-00000016-mai-soci
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【このような事例を引き起こさない努力をすること】
問題が複雑になってしまうと、最終的には提訴という形になっていくのですが、今回の事例は和解成立となりました。使用者としては多額の解決金の支払いもさることながら、報道による負荷も負うことになるため、このような事例を引き起こすことはお互いを不幸にしてしまいます。
どう動いてよいかわからないまま放置してしまうのではなく、課題を見つけてひとつひとつ対応をしていくことです。今回の事例でも従業員からの一定の進言があったものの対応がされなかったと書かれています。
話を真摯に聞くことだけでも効果があり、すぐにできる対応についてはまず一歩踏み出すと事態の深刻化を防ぐことができることもありますのでとにかくできることを進めていくことを心がけましょう。
【それでも難しい業界はある】
中小企業にとっては、やれることに積極的に取り組んでいっても、長時間労働となっている要因が外的要因が強すぎる場合があり、根本的な見直しを検討しない限り、長時間労働の解消が実現しないというケースもあります。
今後の働き方改革で根本的な見直しが必要な時期がくることが想定されますが、そのような状況であっても中小企業が備えておかなくてはいけない対応があります。
お問い合わせ電話番号:052-414-5603(2017年11月13日掲載-274)
※ イラストはイメージです