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■なぜ従業員がタイムカードのコピーを持っていくのかを考えよう

従業員がタイムカードや出勤簿など勤怠記録のコピーを持っていかれて困ったという相談をいただくことがあります。
 
 
 拒めば拒むほど、持っていきたくなるのが人の心理かもしれませんが、検討をするべきはそこではありません。
 
 
 従業員がタイムカードなどの勤怠記録をコピーする原因は何か?ということと向かい合って解決しないことにはいつまでも同じような不安に悩まされます。
 
 

【原因の多くは未払賃金】

原因の多くは、「残業代が正確な時間数支払われていない」とか、「本来は2割5分以上の割増賃金がつくはずなのについていない」とか、正しく支給されていないのではないかという疑問があるからでしょう。
 
 
 何に使うかというと未払賃金があることの証拠として使うことが想定される訳ですが、それをコピーさせないことで防ごうとすることに無理があります。労働基準監督署がタイムカードの提出を求めてきたら、従業員がコピーを持っていったか、持っていないかは何の意味もなさないからです。
 
 
 それよりも自社にどのような誤りがあるかを早く認識することが先決であって、それを知らずして今後の対策に進むことができません。
 
 

【原因が有給休暇の付与に関するものであれば直接説明を】

有給休暇の付与の要件として労働基準法には出勤率の要件があります。その出勤率の要件を満たしているかいないかの疑問をもったときにも勤怠記録をコピーして持っていくということがあります。
 
 
 これについては本人に直接説明をしてあげることが最良の選択肢です。
 何なら目の前で一緒に数えてあげればいいことですね。正しい取扱いをしているのに「正しくない」と労働基準監督署等に相談をもっていくことの方が会社にとっては時間を要することになってしまうためです。
 
 

【コピーを求められたら中部労務管理センターにご相談を】

従業員からタイムカード等の勤怠記録のコピーを求められたら中部労務管理センターにご相談ください。
 
 
 冷静になって次の一歩をどう進むか検討しましょう
 
 

お問い合わせ電話番号:052-414-5603(2017年11月19日掲載-280)
※ 写真はイメージです