【日々前進】忘年会でハラスメントが発生したときは仕事始めに即対応を
年が明けてしばらくすると、毎年必ずと言って良いほど忘年会や新年会でセクハラやパワハラを受けたという訴えがあったというご相談をいただきます。
お酒に加えて、年の終わりということで日ごろの重圧から一時的に開放されて気が緩んでしまったのかもしれませんが、被害者にとってはそのようなことはまったく関係のない話です。
【被害者の気持ちに配慮を】
なぜか忘年会のハラスメントへの対応は初動が遅くなる傾向があります。年明けで対応する部署が忙しいということもあるかもしれませんが、
加害者が歯切れが悪く認めないとか、場合によっては加害者がまったく悪いと思っていない(むしろこれくらい我慢する範囲で我慢できないことがけしからん考えていたりする)ことで対応する部署が踏み込みにくいということがあると筆者は感じています。
被害者にとってはどのような理由があったとしても、放置をされてしまっていると考えることは自然であって早く動かなかったことが事態を悪化させることもあるので、結果がどうなるかは別として対応への着手は即座に行うことが重要です。
【人によってハラスメントになる・ならないが分かれることもある】
「複数の人に同じ類の話をしたけれど、あの人はハラスメントとは受け取っていない」という
加害者にとって都合の良い言い訳を言ってしまう人がいますが、これは偶然そうだっただけの話です。
客観的に判断して、不快と感じる可能性のある言動は、人によってハラスメントにつながることもあり、このようなどちらにも転びかねないグレーゾーンの言動は忘年会では避けるべきでしょう。
何もかもダメでは楽しい忘年会に水を差すことになりますが、結果論として被害者が出ている段階でそれはあってはならない言動だったのです。
加害者から被害者への謝罪とどうしてそうなってしまったのかを誠意をもってお話しすることで被害者の感情も和らいで解決に向かうことがあります。初動と誠意で忘年会のハラスメントは解決をしましょう。
お問い合わせ電話番号:052-414-5603(2018年1月2日掲載-324)
※ 写真はイメージです