【日々前進】退職証明を何に使うのか
従業員から退職証明を出してほしいと言われて「何に使うか不安になった」というご相談をいただきました。
何に使うとしてもまずは落ち着いて会社として対応しなくてはならないことと準備ができることをしておきましょう。退職証明の利用は様々なので心配をしていても請求の意図は断定できません。
【退職証明の発行を断ることはできない】
退職証明の請求があった場合にその発行を拒むことができません。労働基準法第22条において、遅滞なく交付をしなければならないとされているためです。
退職証明に記載する事項は、下記の奈良労働局のホームページが参考になります。
(奈良労働局ホームページ)
http://nararoudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/hourei_seido_tetsuzuki/roudoukijun_keiyaku/hourei_seido/01kizyunhou/01kizyunhou04.html
注意しておく必要があるのは労働者が請求をしない事項を記載してはいけないということです。
請求をしてきた際に何を記載すれば良いか指定してもらうと良いでしょう。
【記載をする事項で何に使用するか推測はできる】
残念ながら退職証明を何に使うか断定をすることはできません。しかし、記載をする事項で推測をすることは可能です。
筆者のこれまでの経験から、退職の事由の証明を請求してきた時には冷静になって何かトラブルになるようなことがなかったか振り返りをしましょう。退職の事由に納得ができないから請求しているということも考えられます。
その他の項目の場合は、面談の時間をいただければ推測のお手伝いをさせていただきます。
お問い合わせ電話番号:052-414-5603(2018年2月6日掲載-358)