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■長時間労働による労災が認定された後に慰謝料や未払い賃金の請求に関する訴訟が起こることもある

長時間労働が原因でうつ病となったことが労災として認定された従業員が、会社に対して慰謝料や未払い賃金をもとめて提訴するという事案の報道がありました。
 ここに至る具体的な経緯はわかりませんが、労災が認定されれば当該災害に関する補償は終わりではないということを認識しておかなくてはいけません。
 
 
(出典:YAHOO!JAPANニュース:神戸新聞NEXT)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180226-00000022-kobenext-soci
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【会社に不備があったことを指摘】

今回の報道で紹介されているのは、従業員が人員増や業務改善を繰り返し訴え続けてきたものの会社は業務量を調節するなどの配慮を怠ったということを指摘して裁判に臨むとしています。
 
 
 裁判所がどのように判断するか注目をしたいところですが、検討をしたい点は従業員からの進言に誠実な対応をしているか?ということです。
 不誠実な対応と受け取られてしまうと、後から「怠った」という指摘を受けることがあるということになります。
 
 

【会社が間に挟まれていることもある】

様々な報道を継続的に見ていると、従業員に配慮をしたいけれど、発注先の会社からは非常に厳しい条件を突きつけられているというケースも少なくない印象を受けます。
 
 
 一方で今回のような事案が起こると、「みんな忙しい」や「発注先の条件が厳しい」ということはただの言い訳になってしまいます。
 従業員とのコミュニケーションが不足して、いつの間にか仕事の押しつけになっている場合は危険と考えた方が良いでしょう。助け合いの環境が構築できないか、検討はまったなしです。
 

お問い合わせ電話番号:052-414-5603(2018年2月27日掲載-379)
 
※ イラストはイメージです