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■労働者か一人親方かは「実態」で判断される

厚生労働省が建設業で現実に発生している悩ましい問題に少し切れ込むリーフレットを公表しました。
 本当は労働者なのに建設業の一人親方の労災保険に加入をして経営者の装いをして業務に従事しているという根深い問題です。
 
 

【筆者が対峙したのは「社会保険に入れたくないから」バージョン】

本来は労働者にすべきところを、一人親方として労災保険に加入し、現場で業務に従事しているという問題で、筆者が対峙したのは、「社会保険に入れたくないから」というものでした。
 
 
 知り合いの方から相談があるというので受けていたところ、同席していたかなり若い男の子が一人親方労災保険の加入証を持っていたのでびっくりしたところから相談は始まります。
 
 
 当の本人はなぜ自分がこの保険に入っているのかもわからず、社長から「これに入れ」と言われて、給与から保険料が引かれていて本当にこれに入らなくてはいけないものなのかということでした。
 さらに毎日会社に行っているのに社会保険に加入できないのは、修行の身だからと説明を受けていたようです。
 
 
 悪質ΣΣ(゚д゚lll)
 と思わず心で叫びました。厚生労働省がこのようなリーフレットを公表することはこのような事例はたくさんあるのでしょうね。
 
 

【実態を「一人親方」にする】

実態が労働者だから問題になるのであって、実態が一人親方であれば特に問題にはならないという実はシンプルなのです。
 
 
 自身の利益を確保するために軽い気持ちで悪用するから問題になるのですね。
 リーフレットに記載のある「必要な資材の調達は誰がしているか?」とか「誰に指揮監督を受けているか」とても微妙な問題で、いまいちはっきりしないため問題があってもまかり通っているから悪用が減らないのでしょう。
 
 
 労働者なのに一人親方を装わせるのは危険です!事が起こる前に改善をするべきですし、自身がそのような状況に置かれているのであれば状況をよく検討しましょう。
 
 

お問い合わせ電話番号:052-414-5603(2018年3月11日掲載-391)
 

【本日のブログに関するリーフレットや参照ページなど】

(労務管理資料お問い合わせ番号:00104:東京労働局)
■平成30年4月から現物給与の価額が改定されます
http://tokyo-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/var/rev0/0147/3885/201838133540.pdf
※資料等のリンクはブログ投稿時点でリンクをしていたものです。リンク先が変更した場合など見ることができなくなることがございますのでご了承ください。 
※ 写真はリーフレットの1ページ目です