■社員が社長から知らず知らずのうちに離れていく理由~その1~
大手機器メーカーが、リストラを
断行という報道がありました。
いつの時代でも、リストラという
事態に直面している会社はあります。
人材の循環というのはある程度は
必要ですが、リストラでも本人の
都合でも多数の離職や突然の離職
というのは、時に想像以上の体力を
要します。
中小零細企業では、経営者が無意識
のうちに人材が離れていく事態という
ことは避けなくてはなりません。
従業員は社長の働く時間を見ている
すべての会社に当てはまるという
ことではありませんが、一般的に
従業員と同種の仕事を社長もして
いる小規模の事業所には、比較的
起こりやすい事例です。
従業員は、社長が働く時間数を
しっかり確認しています。
質もさることながら優先して量を
見ているのです。
退職を決断した経緯をお聞きすると
社長が自分よりも働かないから
という思いが引き金となったという
ことが後からわかることがあるのです。
賛否両論があるでしょうが、反対に
トップが一番働いている会社には
こういったことはありません。
従業員の気持ちをくみ取ることが定着率の上昇につながる
労働基準法に社長は従業員より
働かなくてはならないという
ような規定はありません。
ですから時間という量で示さなく
ても、圧倒的な成果を出す
ことでカバーも可能でしょう。
一方で、圧倒的な量(時間数)も
従業員がこの会社で働くことの
納得性を高める要素となります。
従業員がどのような気持ちで社長を
見ているかをくみ取ることで、より
定着率が高くなり、結果として働き
やすい会社を作ることにつながります。
お問い合わせ電話番号:052-414-5603(2018年5月3日掲載-444)
※ イラストはイメージです