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■長時間労働削減のために「やらない」を決断することが有効

 
部活動の朝練習を原則禁止と
する教育委員会が相次いで
いるとの報道がありました。
 
 
 
筆者が学生だった頃は、
毎日朝練が当たり前で
外周のタイムが基準タイム
より遅いと
 
 
 
竹刀を持った先生におしりを
叩かれていました。
その厳しさもあって、タイムが
向上したという思いもあるので
 
 
 
個人的には感謝をしていますが、
今の時代だったら大きな問題と
なっているでしょうね。
 
 
 
教育委員会が朝練習を原則禁止を
決断しているのは、教師の長時間労働を
防止するため
です。
 
 
 
過労死と判定される基準の残業
時間があたり前のようになって
いる教師の過重労働防止には
 
 
 
必要なものであってもどれかを
「やらない」と決断しないと
対策が進まないのでしょう。
 
 
 

民間企業も同じ「やらない」と決断をすることが有効

 
民間企業も同じことで、働き方
改革関連法案が施行されれば、
自ずと踏み込んだ対策が必要と
なります。
 
 
 
・朝礼
・実質強制参加のラジオ体操
・終業後の清掃
 
 
 
それぞれ意味があって良いこと
だとしても労働時間となる
ことは意識をしておかなくては
いけません。
 
 
 
これまでもあったことですが、
この行動が労働時間かどうかの
議論が増加することは確実

と言えます。
 
 
 
労働時間だと判断されれば、
時間外の場合には追加で
残業代の支給が必要となり、
 
 
 
残業規制の対象となる時間数
にカウントする必要が出て
きます。
 
 
 
これらを回避するためには
「やらないことにする」が
有効です。
 
 
 

変化すると出てくる「今まではどうだったんだ??」

 
例えば、働き方改革に向けて
朝礼をやらないこととする
決断をしたとしましょう。
 
 
 
そうすると、今までの朝礼は
「労働時間で残業代がもらえる
ものではないのか?」
 
 
 
というこれまでの取扱いに
関する疑問がなげかけられ、
 
 
 
場合によっては、労働基準
監督署を巻き込んだ議論と
なることがあります。
 
 
 
変化をする時には今まで
の取扱いに対する補填はどう
するのか?というところまで
考えておくと良いでしょう。

 
 
 
働き方改革でお客様が喜んで
いたサービスがなくなるという
ことも出てきていますが、
 
 
 
法令遵守のためには、こういった
ところまで踏み込んだ検討と決断を
していくことをお勧めします。
 
 

お問い合わせ電話番号:052-414-5603(2018年6月4日掲載-476)
 
※ 写真はイメージです