■ごまかし目的の曖昧な求人は結局退職をしてしまう

人手不足と言われる中で各社が
求人の内容を工夫していますが、
最近は「残業なし」という求人が
増えてきました。

求職者の希望が、残業なしで
休日が多い方を選択したいと
いうものが顕著に出ており

残業がなく、休日が多い割には
自分が想定しているものより
給与が高ければ応募につながる
ことから、

「月給○万円」を全面に出して
いるのですね。

この種類の求人は
効果があり応募は増えます。

一方で残業があると求人と相違
するということでトラブルになる
ので「残業なし」と書くなら
徹底しなくてはなりません。

求人内容で批判を受けないために

求人を工夫してあれやこれやと
興味を引く記載をするのですが、
これにまつわるトラブルも少なく
ありません。

（１）月給２８万円（残業なし・家族手当含む）
（２）月給２７万円（残業なし・賞与あり）
（３）月給２５万円（残業なし・賞与２ヶ月）

（１）は年収が３３６万円が確保
されるものの、家族がいなければ
家族手当が支給されない上に
どれだけが家族手当かわからない
というものです。

（２）は年収が３２４万円が確保
されるものの、賞与がいくらか
不明で、友人が入社した会社では
賞与の年間支給額が１０万円で
妻子を養っていくにはつらいと
いうことで退職してしまった
というものです。

（３）は、年収３００万円が確保
されるものの、賞与が年間で５０万
だと思ったら、「基本給の２ヶ月分」
ということで３２万円しかなかった
というものです。

求人をするにあたり、応募者のこと
まで深く考えていない求人は、
例示のようなものになります。

応募者のことを考えている求人は
もっと踏み込んだところまで
記載しています。

「本当の数字を書いたら応募が
なくなるから・・・」という
考えがあるなら、

給与額ではないところで
魅力を作るべきです。
曖昧な求人は、結果として退職を
してしまうので同じことの
繰り返しですよ。

お問い合わせ電話番号：０５２－４１４－５６０３（2018年7月12日掲載-514）

※　写真はイメージです