■転勤(勤務先の変更)の辞令を出す前に確認をしておきたい3つの事項
転勤の時期もさることながら
採用が売り手市場であることも
あって、
転職先を見つけたら最短の
期間で退職の申し出をする
ということが多くなっており、
退職に伴う後任の確保に
採用が間に合わず、他の
事業所から転勤により
後任を確保するケースも
付随して増えてきました。
転勤の辞令を出したことで
「うれしい」ということは
まれであって、
転勤を渋るケースの方が
多い印象があります。
転勤についての会社の権限は
比較的広く認められる傾向が
ありますが、
会社の不備を指摘されてから
では遅いので、今日は転勤の
辞令を出す前に確認をして
おきたい事項を取り上げます。
「求人の記載」「雇用契約書」「就業規則」の3つに矛盾がないか
転勤でトラブルとなった時に
いざ蓋を開けると、会社の
言っていることに矛盾が
見つかってしまうことがあります。
矛盾がないか確認をする事項は
(1)求人の記載
(2)雇用契約書
(3)就業規則です。
本人が入社してきた求人と
就業規則には「転勤あり」と
なっているものの、
雇用契約書には「転勤なし」と
書いてあるような場合ですね。
矛盾がわかって始はじめて
「なんでこうなっているの??」と
言っていては遅いので、
常にこの3点は矛盾がない
ように確認をしておきましょう。
転勤は「ほとんどない」は「転勤あり」にしておくこと
「今までの経験上、転勤は
ほどんどなかったので
なしにしてあります」という
ことがありますが、
「転勤なし」は
100%ないと従業員に思われても
責めることはできないのです。
転勤がほとんどないは
「ある」の扱いとしましょう。
ひとつの矛盾で、トラブルが
大きくなる具体例のひとつ
です。
すでに矛盾が生じていることに
気づいたときは、まずは誠実に
説明をして理解を得る努力を
しましょう。
期間の定めがあって更新する
ことがあるような時には
そこをきっかけに変更をする
ことも選択肢のひとつです。
お問い合わせ電話番号:052-414-5603(2018年8月25日掲載-558)
※ イラストはイメージです