■無期転換前の雇い止め~福岡労働局の判断は「雇い止めは無効となる可能性」のところまで~
福岡労働局は見解を出すことが
大変だっただろうと思えて
なりません。
労働契約法の無期転換を前に
期間満了で退職をする企業が
多く出たことが問題となりましたが、
特定の企業に対して福岡労働局が
雇い止めに対する見解を示したという
報道がありました。
労働局は「雇い止めは無効となる可能性」まで
福岡労働局の見解は、
「雇い止めは無効となる可能性」
という白黒いずれかという判断は
しませんでした。
労働局としては、雇い止めが
有効か無効かまでは判断を
しないということですね。
これは福岡労働局に限定された
ものではなく、他の都道府県
労働局でも同じ流れになると
想定されます。
労働局は「社会通念上相当かは疑問」とも
無期転換を前に雇い止めをした
ことが、社会通念上において
相当かどうかということについて
「疑問」
とどちらとも言えないコメントを
出しています。
福岡労働局としては、法律の趣旨を
考慮して精一杯のコメントを出した
と考えられますが、
司法の場でしか結論は出ない
ということになります。
雇い止めについては、結論は出ない
としても、労働局が労使による
話し合いを求めることはあることを
認識しておきましょう。
お問い合わせ電話番号:052-414-5603(2018年10月24日掲載-618)
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