■長時間労働・パワハラによる自殺の事案は10年経過しても法律に即した解決さえしない長いトンネルとなることもある
市の職員として働いていた
男性の家族が、自殺をしたのは
長時間労働とパワハラが原因
として提訴した事案の報道が
ありました。
自殺をしたことが長時間労働や
パワハラと因果関係があるのかは
今後の裁判所の判断に委ねられ
ますが、
家族としては、その時から時間が
とまったままということですね。
亡くなったのが2008年という
ことですから
10年を経過しての提訴という
ことになります。
家族にとって一生解決をする
ことがないものとなってしまい
ましたが、
裁判所という手法における
10年経過しても一定の解決すら
終わっていない長いトンネルと
なる場合もあるということを
物語っています。
お互いの新たな一歩のために
市長がコメントで「誠実に対応」と
いう言葉を出していますが、
ちゃんと受け止めているのだと
筆者は感じました。
報道を見ていると勤怠の記録は
すでにないようですが、
家族と市がそれぞれ事実をもとに
お互いが新たな一歩を踏み出して
くれると良いですね。
月並みだが「同様の事例を起こさないこと」がすべて
すべての労働災害に当たること
ですが、
同じような労働災害を起こさないことがすべて
です。
皆がわかっていて、それを望む
ことであっても起こってしまう
労働災害ですが、
危険を察知して時には
踏み出したい気持ちを
抑える勇気を持ちましょう。
後から考えればここまでやる必要は
なかったといっても後の祭りです。
後から考えればできたことを
先に取り組むという努力が
大切なことです。
お問い合わせ電話番号:052-414-5603(2018年12月15日掲載-670)
※ 写真はイメージです