■店長に労働時間の負担が偏ることは会社にとってリスクである
飲食店の店長が脳内出血などを
発症したのは、長時間労働が
原因として会社を提訴した
事案の報道がありました。
損害賠償請求額は約9,300万円
ということでかなりの高額に
なることが一般的です。
飲食店や小売店では店長に
労働時間の負担が重くのしかかり
休みもないという会社も
あるようです。
店長だからとか、社員だから
ということで度を超えた労働時間の
負担が認められるということ
ではないので
労働時間の把握を適正に行い
時間数に応じて措置を講じる
ようにしましょう。
特定の人材に時間数の負担が
偏ることは会社にとってリスク
でしかありません。
店長の過重労働問題には残業代の未払い問題が付随することも
店長の過重労働に関する問題が
起こったときには、
労働時間数が度を超えている
という指摘を受けますが、
これに加えて
労働時間数に対する適切な
残業代が支給されていないという
指摘があります。
会社は「管理監督職だから支給を
していない」とか、「賞与に上積みを
している」ということ言いたい
ところですが、
労働基準法が定める管理監督職に
当たるためには非常に高い基準が
あり、
結論として残業代がまったく
支払われていないということにも
なりかねないことから
客観的に実態を把握して給与の
支払いについても再考をしておく
ようにしましょう。
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※ 写真はイメージです