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■従業員が労働基準監督署に相談にいくことは禁止にできない

 
労働基準監督署に従業員が
相談に行ったら困るから
この際、禁止にしてしまおうと
 
 
 
考えてしまうかもしれませんが、
就業規則で「労働基準監督署への
相談は禁止」と書いても
効果はありません。。。
 
 
 
「この場所での喫煙は禁止」の
ようにはいかないということに
なります。
 
 
 

労働基準法104条によって申告することが認められている

 
「事業場に労働基準法または労働基準法に基いて発する命令に違反する事実がある場合においては、労働者は、その事実を行政官庁または労働基準監督官に申告することができる」
 
 
 
と書かれているため、就業規則で
禁止をしても労働基準法が
優先されますので禁止ができない
ということになります。
 
 
 
そして従業員の申告を邪魔する
ようなことをすると
罰則があるので絶対にやめて
おきましょう。
 
 
 
「行くな」と言ったって
従業員は労働基準監督署に相談に
行きます。
 
 
 
むしろ「行くな」と言われると
余計に行ってしまうということも
あるかもしれません。
 
 
 
従業員が労働基準監督署に申告を
したことで
 
 
 
何かしら気になる点や指導される
ことが予測されるのであれば
改善した報告をいかに早くするか
を考えておくことが良いでしょう。
 
 
 

行ってもらって何も違反がないことを確認してきてもらえば良い

 
従業員がいつか労働基準監督署に
告げ口をしにいくのではないかと
内心ビクビクしていたという
 
 
 
経営者の本音を聞いたことがあります。
これってストレスですよね??
 
 
 
自社の利益や経営者の利益を
優先してしまうと労務問題は
なかなか解決しません。
 
 
 
従業員にかけるコストが
会社と経営者の利益について
満足したものが確保された後の
残りになってしまうからです。
 
 
 
ちょっとした発想の転換で
労働基準監督署に申告をされる
心配がない状態に持って行く
ことができます。
 
 
 
自分が働いている会社が法令遵守を
しているというだけで
従業員は安心感を持つことができます。
 
 
 
どれだけ法令遵守をしていても
「労働基準監督署に相談に行く」と
従業員が言うことはあります。
 
 
 
遠慮なくと送り出してあげる
体制が整っていればその相談が
会社への評価を上げるのです。
 
 

本日のブログのポイント
■「労働基準監督署に相談に行く」と言われても「会社が法令違反していないことを確認してきてね」と胸を張って言えるようになれば良いだけです。

 
 
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※ 写真はイメージです