■労働基準監督署の指導により支払う必要がある未払い残業代が一括で支払えないときは
労働基準監督署が指導に入って
未払いの残業代が多額になる
ことは少なくありません。
労務管理に無頓着だったことから
ほとんど支払いがされていなくて
一括で支払うことができない
ということが起こることも
あります。
払えないからと言ってその
未払いの額がすべてなくなる
ということではないので
どのように進めていくことが
適切なのかを考えていきましょう。
状況によっては一括でなくても
進めることができる場合もあるため、
選択肢が一括しかないと思い込んで
会社を閉めてしまうなどの決断を
早々にするのは本意でなければ
やめましょう。
まずは労働基準監督署に相談を
労働基準法違反がある以上、
労働基準監督署は指導を
続けます。
一方で会社をなくすという
気持ちはないことから
一括が困難な状況であれば
分割などの方法も相談にのってくれます。
良くないのは、支払いをしない
ということですから、
確実にできる範囲で支払いが
できるラインはどこかを
見極めて相談をしましょう。
従業員にも説明が必要な場合も
労働基準監督署の調査が
従業員の申告により
行われているのであれば
従業員が未払い残業代の
支払いを待っているという
状況が出てきます。
その状況は非常に混沌とした
空気が漂う中での話し合いに
なるでしょうが、
従業員も会社がなくなれば良いと
思っているケースは少ないため
誠実に話を進めていくことが
良いでしょう。
本日のブログのポイント
■労働基準監督署の指導により確定した未払い残業代の支払いが一括でできないときには労働基準監督署に実態と見込みを示して実現できる方法を相談しましょう
お問い合わせ電話番号：０５２－４１４－５６０３（2019年5月27日掲載-833）
※ 写真はイメージです