■決算賞与を支払っていても残業代の未払いがあれば労働基準監督署は是正勧告で指導をするため優先順位を考えましょう
決算賞与は残業代の支払いの代わりにはならない
今日のブログはこのことだけで
終わってしまうのですが、
友人が勤務している会社で
未払い残業代の問題が
発生しているようで
未払いとなっている残業代は
決算賞与で支払っているから
「未払いはない」が会社の
説明だったようです。
インターネットネットで
検索をすればすぐに判明して
しまうので苦しい説明を
してしまったというところですが、
もし労働基準監督署に相談を
したらどうなるのでしょうか?
労働基準監督署は未払いを確認した段階で是正勧告を行う
労働基準監督署は未払いの事実を
確認したら、たとえ会社が決算賞与を
支払っていると説明しても
決算賞与がその名の通り賞与で
あるならば、残業代の支払いとは
判断しません。
結果として是正勧告をして
遡及して支払いをするよう
指導をします。
ここで気づいていてはいけない
のですが、
決算賞与を支払う前に残業代を
正しく支払うべきだったということです。
残業代ではなく決算賞与で支払うことにこだわりがあるなら本当にそのこだわりが必要か再考しよう
決算賞与は就業規則等で支給を
確約しているような場合でなければ
支給が義務となるものではありません。
一方で残業代の未払いは労働基準法
違反です。
にもかかわらず、決算賞与にこだわって
しまう社長がいるのですね。
自由に金額が決められるし、
決算賞与が出ているなんて
なんか良い会社というイメージが
あるからなのでしょうが、
従業員が請求するトラブルと
なって支払った際には、
あっさり方針転換ができて
しまうものです。
こだわりが労務トラブルを
炎上させることがあるので
ご注意を!
お問い合わせ電話番号:052-414-5603(2019年7月11日掲載-878)
※ 写真はイメージです