■体調不良・身体の障害について配置転換等の要求は少なくとも前向きな検討をしておくことがお勧め
ひとりひとりすべての従業員の
言うことをその通りに実行して
いたら
会社の経営に支障がでることが
あると思われますが、
従業員から体調不良や身体の障害により
配置転換等の希望・要求があった
ときには
「勝手なこと言うな」と
門前払いをすることは危険です。
障害を理由に内勤を希望したものの
受け入れられず
症状が悪化したとして市の職員が
提訴をした事案の報道がありました。
従業員からの配慮に関する申し出は
放置をすると責任を問われる
可能性があるものです。
冒頭で書いた通り、すべての要求を
聞いていたら運営に支障を来すことも
あるため要求のすべてを受け入れると
いうことではなく
前向きな検討と受け入れができない
場合は、代替策を講じるなど
配慮をしておくことが良いでしょう。
配慮をしなかったことについて賠償を命じるか否かは裁判所の判断
裁判所がこれをどのように
判断するかは注目したい
ところですが、
巻き込まれるだけで相当な
ストレスがかかるものですから
放置は提訴問題に発展することが
あり得ると捉えておくことは
必要であり、
そのリスクをなるべく小さくするためにも
前向きな検討まではしておくことが
良いでしょう。
会社の言動が記録・録音・撮影されていることもあると考えよう
「私は会社に配慮を求めた」
「本人が会社に配慮を求めたことはない」
言った・言わないの議論に
なりやすいテーマですが、
こういったトラブルを予測してか
会社の言動を記録・録音・撮影を
することが珍しいとは言えない
時代になっています。
配慮の要求があったのであれば
それが録音や撮影がされていると
考えて
書面で回答を出すくらいの
対応が手堅いでしょう。
差別と批判を受けるような発言を
しないことにも注意をしたい
ところですね。
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