■会社が望んでいなくても従業員が発した暴言に対する慰謝料の請求をされることがある
職場のハラスメントが原因で
自殺したとして遺族は会社に
対して慰謝料の請求をした
事案の報道がありました。
亡くなった方に対して
「仕事ができないなら辞めればいい」
「死ねばいいのに」などの言葉を
発していた同僚がいたというものです。
会社はそんなことまったく望んで
いなかったとしても
結果論として責任を問われることに
なるという状態であり、
最終的には裁判所の判断を待ってから
ということになりますが、
本人・遺族は言うまでもなく
仮に発した言葉が事実であり、
それがきっかけで亡くなったので
あれば
加害者もずっと十字架を背負う
ことになってしまうので
皆にとって辛い結果を招くという
ことがハラスメント問題にはあります。
自社に限ってはハラスメントはないなどと考えないこと
自社の従業員全員が自社には
ハラスメントがないと答える
会社は圧倒的に少数だと
筆者は考えています。
第三者の立場や加害者は自覚がなく
被害者だけにしか記憶に残らない
ということがあるため
自社に限っては、ハラスメントが
ないと何の根拠もなく考えるのは
止めておくことです。
コツコツとハラスメントの芽を摘んでいくしかない
会社が心からハラスメントを
無くしたいと思っていても
従業員に自覚がなければ、
ハラスメントのない就業環境は
実現しません。
会社がハラスメントを許さない
厳しい姿勢を示すとともに
研修などの教育を継続的に実施する
ことが防止につながります。
従業員が一方的に行ったハラスメントで
会社が思わぬ責任を負うというような
ことがないよう日々活動をしていきましょう。
お問い合わせ電話番号:052-414-5603(2019年8月29日掲載-927)
※ 写真はイメージです