■未払い残業代の算出にあたり「誠実に話し合う」のは踏み込んだ決断をしないとなかなか進まない
昨日のブログは、固定残業制度に
対する労働基準監督署の指導に
ついてでしたが、
（昨日のブログはこちら）
未払い残業代の問題には必ず
セットになる対応が出てきます。
未払額の算出と支払い
ですね。
報道された事案の中で会社は
「誠実に話し合う」と
コメントを出していますが、
これがなかなかうまくいかない
のですね。
双方の中で
誠実のレベルが一致しない
ためです。
従業員は労働時間の記録と一致もしくは以上を求め、会社は労働時間の記録未満を求めるから
未払い残業代を算出する際に
必ず労働時間の記録もしくは
労働時間の証拠となり得る資料を
検証するわけですが、
従業員は未払い残業の請求にあたり
労働時間の記録と一致もしくは
それ以上に残業をしていたとして
未払い残業代を算出しています。
会社は労働時間の記録から労働時間と
認められない部分を削って算出を
するため、
違う場所にいるから握手をするに
至らないということになります。
これをなんとか解決に持っていくと
言っても、うまくいかないことは
容易に想像できますね。
従業員の主張を一歩踏み込んで検証してあげること
いつまでも未払い残業代で
喧嘩をしていても良いことは
ひとつもありません。
従業員が請求しているものが
まったく根拠のないものであれば
応じる必要はありませんが、
従業員は仕事をしていたと言って
いるが、
「本当に仕事をしていた時間では
なかったか？」
踏み込んで検証をしてみて
それでもなお違うのであれば
踏み込んで検証をした事実と
違うと判断した理由を伝える
ことで打開できるかもしれません。
お問い合わせ電話番号：０５２－４１４－５６０３（2019年5月19日掲載-825）
※ 写真はイメージです